2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『茂吉再生―生誕一三〇年齋藤茂吉展―』神奈川近代文学館

6月6日(水)。 会場が少し遠方なのであきらめかけていたのですが、「行くならあげる」と知人がチラつかせてくれた招待券に飛びついて、急ぎ出かけました。○印象的な話ばかりだったけれども、とりわけ身に染みたのは、茂吉の歌との出会いの話だ。(以下引…

003:散(柳めぐみ)

散らかったリビングをひとり眺めやる君の想定をどれだけ超えて

002:隣(柳めぐみ)

お隣りのベランダから来た草の種かわいくてそっと鉢に植えたり

001:今(柳めぐみ)

加速して君を連れ出す今さらとチャットモンチーが歌う車で

変化

メモです。自分の中で規範が定まらないことがいろいろあって戸惑う。近頃とりわけそう思うのは、「変化」について。例えばおなじ小説とか詩歌とかを読んでいても、明治期の人、大正期の人については、一生涯のなかでの作風の「変化」を好ましく受け止めて読…

歌会

そののち歌会(第98回)◇◇ 題「高いもの」 初夏の空を行き交うケーブルよわたしには苦しい欲がある ◇◇今回は1点いただきました。「苦しい欲」の内容がわからず、上句と下句が結びつかない、というご指摘などをいただきました。自分がどういう立場で、何を…