2015-01-01から1年間の記事一覧
玉藻なす漂う君の髪梳いて泳ぐのは止めだねと茂木の湯
家族らのサンダル干さん 夏ごとに異常気象となぜ泣いたろう
故郷から杏のジャムがまた届くジャムだけが君の知りゆく我で
なめらかにレンズの度数上げられて「これでしょう」世界がひとつ届きぬ
浮かんでははぜる真烏賊の天婦羅のお前は深く沈んでいろよ
やわらかなドーナツ生地の中心がふさがるような朝に立ちおり
寄る辺なく栄螺の殻を突きあえばむかしむかしの海の香ぞする
妹と海辺のドラマ観て居りぬ要潤を「キャナメっ!」と呼びつつ
冬晴れの空と梢と友の町急坂の七分目より見遣れば
呼ばれない呼ばないままに集まってお皿を満たしつづける齢(よわい)
いつもありがとうございます。最近駆け込み投稿ばかりですが、今年はゆっくり歌作、投稿していきたいです。 今年もどうかよろしくお願いします。