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聡明というわけじゃなく優しいとも違ってですがわたしの姉だ
ぞんざいに子のいれてくれし珈琲のなみなみとほのかに温かし
簡潔に言う男らしい藤原道長のおおき盂蘭盆の文字
外泊をはじめてしたるおさなごの焼きマシュマロの話など聞く
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叱責のメールを打ってその足で鉄剣銘を板書しており
われの右側のあなたの右側の甘夏のワゴン販売の声
午後の雨の多き霜月前髪をしっとり濡らし子は帰り来ぬ
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下町の産院の医師なりし祖父のわたしは生まれ変わりだという
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またいなくなるから手紙書かなくては余白を近ごろはひからせる
壁中におされた小さな手形では驚かないとても芸術的だね
照りながら降る雨がみたい光もない水もない温度もない食事
うまいよ、と自慢も出るね女の子用ラケットに藍のテープを巻きぬ